大和芋の栽培には土を選びます。どこでも作れる芋ではありません。相次ぐ利根川の氾濫により、運ばれてきた川底の砂が堆積したこの土地は、大和芋を作りだす力があります。手の指を開いたような形が一般的ですが、それは水分不足のため、大和芋が水を探りながら成長するから。十分な水がいきわたるように、大事に育てる私達の作る大和芋は、開きが少なく、粘りが強く、甘味もたっぷりです。遠い昔には、薬として使われていたと言われるくらい、滋養のある大和芋です。